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1.Dreamer 2.eyelid 3.Wish |
アーティスト名 / JANGA69 作品名 / Dreamer 発売日 / 2007年4月18日 品番 / FIVER-002 レーベル / Five Rat RECORDS 定価 / ¥500 |
一時期のインディーズバンドシーンというのは、あまりにも飽和状態が続き、同じようなジャンルの音楽が溢れ、歴史的なバンドのフォロワーばかりが続くといった、余り好ましくないスパイラルで回っていたように思う。それがここ2年ばかりで、新たな可能性、飽和を脱却する創造性、単純な後追いでないアーティストが増えてきたように思う。
またそれに伴ってスタンダードでポピュラーな楽曲というものに対する捕らえ方が変わったのではないだろうか。それこそ昔は「愛だの恋だの星空だの」言いたくない!なんて風潮があたりまえだったのに(一部ですが・・w)、「良い音楽ならなんでもいいでしょ。」的な割り切れたアーティストの絶対数が増えている。音楽全てがそうとは言わないが、実際にはストレートな感情やメロディというのが心に響き易いのは当然で、いいものになる可能性は限りなく高いと言えると思っている。奇を衒ったり、人と違うものを発信することもとても素晴らしいことだが、それには確たる思想や圧倒的な演奏力、カリスマ性などなど全てのものが揃っていない限り、そこに魅力を見出させるのは難しい。ともあれ見出させることができれば最強と言えなくもないが。。
そんな次世代において、良質でクオリティが高く、それでいてネイキッドな部分もしっかりと根底にもっている、とにかく一聴して「あ、これいい。」と多くの人に思わせる力を感じたのが、JANGA69の新シングル『Dreamer』だった。
いつものようにaudioleafでの新着アーティストさんのチェックをしている時に、ミニプレイヤーの再生ボタンを押すとtrack1「Dreamer」が流れてくる。バンドサウンド特有のドラムの決めから、ギターキッズ心をくすぐるギターの刻みへの流れ。極クリアーで透明感がありながらエッジの効いたその印象的なリフで既に吸い込まれる。Aメロに向けて増すドライブ感とともに伸びのあるとても気持ちの良い音域のVocalが耳を抜ける。形容するなら「抜けるような青空」とでも言った雰囲気のその声は、どこかノスタルジックで、胸にあるモヤモヤを取り去って、爽快感と懐かしさに似た感情を残してくれる。気が付くとミニプレイヤーの再生は終わっていて、すっかり入り込んでしまっていた事に改めて気づく。彼らの音楽に浸っている時間は実に心地よく、再生が終了してしまうと何故か寂しさすら覚える。そしてもう一度再生ボタンにカーソルを持っていくといった有様だ。2回目3回目と聴くうちに、同じ楽曲なのにまた違った表情を見せることに気づく。曲構成の素晴らしさだったり、コーラスワークの美麗さ、リズム隊の楽曲の流れを壊さないビート感、スタンダードな表現でありながらしっかりと細部を作りこんでいるということを感じさせてくれた。
またtrack2、3とトラックを進めると、自分達の方向性は一点に据えながらも、また違ったアプローチで聞かせてくれる。サビでのKeyのストリングス、間奏でのピアノの音、とKeyを少しfeatureすることで曲のスケール感がすごく増している。またVocalだけではなく、楽器隊全員が、前に向かってストレートに気持ちをぶつけているような炸裂感が全体を通して受け取ることができる「気持ちよさ」の要因になっているんだろう。
ここまで聴いていて一つ大きく気づくことがある。よくレビューやキャッチコピーで書いてあるような「ポスト ●●」などの他のバンドとの比較によって紹介するといった方法があるが、彼らにおいては他の音楽に形容できないのだ、いやむしろする必要がないと言って良い。。当然ワタシの知識不足、発想不足ということもあるかとは思うが、こんなにストレートでスタンダードでありながらこの『Dreamer』はJANGA69の音楽でしかないという主張を持っている、そう感じたのである。私の心をフックするものはそれなのだと。時代の流れに関わらず強い信念を持ち、己が内から来る気持ちや魂を曲に込め、世に送り出す。簡単なように聞こえるけど多様化するジャンルや音楽性の中での、個を維持する強さ、改めて大切なことに気づかせてくれたような気がする。
Artist:JANGA69
Review by Low-K at 2006.04.10
Artist:JANGA69
Interview by audioleaf at 2006.04.10
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