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1.The Window 2.Don't You Just Love Theater? 3.Anymore Gunplay Gets Answered 4.The Urgency And The Moment 5.Exhale You 6.Band Aid For A Bullet Wound 7.If Anyone Could Save Me 8.LIKE A ROLLIN'STONE 9.LIE & TRUTH 10.SIREN 11.SILLY GAMES 12.EMPTIENESS 13.JUST WANNA FUCK |
アーティスト名 / THE MISSION IN MOTION 作品名 / The Window 発売日 / 2007年8月8日 品番 / TRVE-0006 レーベル / TRIPLE VISION Entertainment 定価 / ¥1,890 |
一口にエモシーン、パンクシーンといっても実に様々な音楽が溢れていると思う。ただ悲しいかなフォロワーと呼ばれるバンドも多く、フォーマット然とした作りから外れられない常道バンドや、ありがちの域を脱却しきれていないアクの弱さが物足りないという新人が多いと感じるのもまた事実だ。今となっては、多くのエモに耳がなれ、抑揚のある剥き出し感も、情動が滑らかに聞こえるし、既に手垢のついた様式の踏襲のみに終止しているような気がして、アーティシズムの捻出が今ひとつ伝わらないと感じてしまう。
そんな多くのフォロワーが跋扈するシーンにおいて、オーストラリアシーンから届けられた、このThe Mission In Motionの日本デビューアルバムにはは、シーン全体が忘れかけていた初期衝動と、楽曲の重厚感、そして緊張感が内包されていると感じる。
エモパンク寄りの触り心地の滑らかなシンギングを軸に、感極まってのスクリームにまでギリギリいかないという緊張感がたまらない。一方、色素を成しているメロパンク的ファクター、メタル的ファクターは、 SAVES THE DAY に近いかもしれない。わかりやすく言えば、ギリギリの絶叫系と JIMMY EAT WORLD の橋渡しから派生し、培養されたかのバンドとも言えるのかもしれない。まろやかな繊細さを基調とした叙情味を描きつつ、ホットな情感を帯びてしなやかに躍動する姿に、その模様は見てとれる。
基本的には、非常に優等生的なエモ、ロックでは、あると思う。ただ、ドラマティックな展開。メロラインの質感。クリンヴォイスと、動的な激情ヴォイスのコンビネーション。木目細やかなエモいアレンジ。今までのどの様式にもはまらず、彼ら独自の進化を思わせるように思える。またその洗練性と完成度は新人の域を完全にを越えており、ツボを押さえた作りはさすがとさえ思わせる。またそれによって語られるメロの扇情力も、多分に聴き応えに長けるし、全楽曲もおしなべてレベルが高く、どれがというよりも、総じて粒よりの充実ぶりだと思う。加えてメタリックな要素の濃さが情圧を高め、尚かつエモとポップネスの調和が、巧みに作品性を押しあげているのも素晴らしい。刺々しく、ねっとりと絡み合う、柔和なセンシティヴィティと、硬質の激性。そのドラマは、クオリティが高い分だけ、安心して身を委ねることが出来るといえる。
広がりよりも深みを。内よりは外。派手やかなインパクトに終わらぬ、完成度と作品性を。それらに基づいてポップ気質を存分にフューチュアさせ、ライトにソフィストケイトされたこの作品。とにかく日本でのブレイクを予感させずにはいられないバンドだと心より思う。
Artist:THE MISSION IN MOTION
Review by Low-K at 2007.08.08
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