突然のメンバーの脱退という苦難を経て、新たな旅を続けることとなった「旅人」の二人脱退より間もなく、シングルの連続リリースという精力的な活動に至る経緯、現在のモチベーションや今後の展開など、目が離せない二人にaudioleafが独占インタビューを敢行した。
Artist:旅人
Interview by audioleaf at 2007.11.17
- AL:はじめまして!よろしくお願いします。ではまずお二人の自己紹介からお願いします。
- 松浦:あ、ラジオ感覚でもいいですか?(笑)
- AL:いいですよ(笑)それでお願いします。
- 松浦:はいどうもーー!(笑)
- AL:あ、そういう感じなんですね(笑)
- 一同:(爆笑)
松浦:真面目にやります(笑)えと、旅人の松浦孝之(以下松浦)です。パートは歌とギターとやっとります。詞、曲も担当してます。
渋谷:旅人の渋谷茂之です。ギター担当ですね。詞、曲も松浦と共に書いてます。よろしくお願いします。
- AL:はいありがとうございます。それでですね、早速ですが、メンバーの脱退ということがありました。これはどんな経緯だったんですか?
- 渋谷:そうですね、えと去年の9月いっぱいでメンバーが二人辞めて、10月から僕達2人での体制っていうことになったんですね。
- AL:ということは「拝啓。日常(前回のアルバム)」の後?
- 松浦:そうですね、後ですね。まぁ少し前からキーボードは就職でやめることが決まっていて、新しく体制が変わるにあたって、全員がそれぞれに『旅人』という存在と自己についてしっかり考える時間があったんです。誰も口にはしなかったけど。その結果、ベースもキーボードと共にという感じに。つまりお互いの進む道を尊重した結果、その方向になりました。だから悲観的には捉えないようにしましたね。元々、詞曲は僕ら二人で書いていたというのもあって、逆に今までのロックとかそういうバンドサウンド的なジャンルとかに捕らわれずに曲が作れるようになったんですよ。そんで、それじゃあこの際そういうバンドの「常識」みたいなのを捨ててやってみようって、転換できたんですよね。
渋谷:二人になって、他の楽器がいないことで、自分らのやりたい形態っていうんですかね、例えばドラムがいない曲だったり、ベースがいない曲だったり、そういう今までの枠を外して曲を生み出すことができると前向きに捉えましたね。
- AL:じゃあ逆にメンバーは減ったけど、世界観は広がったみたいな?
- 松浦:それはありますね。
- AL:曲の感じは大分かわった?
- 松浦:変わってる曲もあれば、今までの旅人な曲もありますよ。そもそも僕が自分が担当しているパート以外にも、ドラムが好きでドラムもやっていて、ほんでヤーシブ(渋谷)はベースも好きで、ベース弾いていてということがあったので、言ってみたら二人で曲もできる(笑)だから結局ロックな曲もできてきたし、クラシック的なものもできたし。
- AL:クラシックも取り入れてる?
- 渋谷:クラシックというか、元々ドラクエとかの音楽つくってる、すぎやまこういちさんが好きで。クラシックも、ゲームミュージックも好きなんですよね。
- AL:いやー天才ですよね彼らは。FFとかロックマンの音楽なんか秀逸ですもんね(笑)
- 松浦:そうなんですよね(笑)二人ともその辺が結構好きなんですよ。だから、なんだろう、今までのようなPOPミュージックだったりロックっていう枠を超えて、今まで自分達が聞いてきて、やりたかった音楽というか、畑違いでもイイモノっていうのをどんどん出せる環境でもあるんですよ。
- AL:じゃあ今回のシングルリリースにはそんな意図も含まれてる?
- 松浦:そうですね、だからせっかくイイモノが出来てきてるから発表していこうかーって言うところですよね。
- AL:製作は結構スムーズにいってる?
- 松浦:ポンポンできてきますね(笑)
渋谷:なので、諸事情うんぬんというよりは、できたら割と気楽に、一枚づつ出していこうかという感じですね。
- AL:なるほどー、ところで今回のシングルタイトル「藍」の意味は?
- 二人:それはちょっと~・・・・・
- AL:おや。なにか秘密がありそうな。。
- 渋谷:まぁ楽しみにしておいてください。(笑)近い内に色々発表できることがあると思います。
- AL:うぅー気になりますね。わかりました!!とりあえずこのシングルリリースをaudioleafでは追いかけていこうと思っていますので、次回か、その次にでも聞かせてもらいたいとおもいます!じゃあ質問を変えます。「藍」に入ってる曲についてですが、どんな曲が?
- 松浦:1曲目が『虹』って曲ですね。
渋谷:これは割とロックですね。というか、今までのリリースで街色トランクがポップで、拝啓日常がロックで、それで今回はなんていうか、ちょうどいい感じに融合したというか
松浦:今後の方向を示していく上ですごい重要な曲にはなってると思うんですよね。
渋谷:なんかこれからの旅人の「骨」になっていく中心的な曲かなーって。
- AL:ロックというと前回のアルバムの『17』とかに近いのかな?
- 松浦:いや。それよりもポップな感じですね。
渋谷:今までの曲とはアプローチも結構ちがうんですよね。いい感じで色々遊べてて。
松浦:その上で更にポップに仕上がってきてる感じだよね。
- AL:なんかお二人の話ぶりを聞いていると、今の旅人を二人ともすごく気に入っているような印象をうけますね
- 松浦:そうですね、いい意味で形にこだわらずにやれるので、素直に楽しいですよね。すごいやる気もあるし。
- AL:いやぁすごいそれを感じます。
- 松浦:あと今回シングルそれぞれに、今までの曲のリアレンジを入れたりしてるんですよ。全く別なものにしてて。ただちょっと1枚目に間に合うかなーっと・・(笑)
渋谷:『スターダスト』って曲のリアレンジを入れるつもりなんですけどね。
- AL:時にライブはどういう形態になるのかな?
- 松浦:二人+サポートって感じですね。キーボードは今のところなしで。
渋谷:今後の方向性としては、音源に関しては、二人で色々枠をとっぱらっていきたいなと、それでライブに関しては、サポートを含めた4人でやって。その音源とライブの差を出していきたいなと思ってるんですよね。
松浦:それぞれライブはライブの音、音源は音源のっていうように、全く違うものを聞いてもらえるんじゃないかなと思ってます。
- AL:やっぱり活動や見せ方についてそこまで考えているっていうことが素敵だと思います。
- 松浦:やっぱすごく曲とかをこもって作りこむタイプだから、ライブはやや弱い的に言われたりしたこともあったんですよね。特に4人でやってた時は、CDまんま演奏しなきゃみたいなのもあって、だから今後は「ライブはライブでやろう」という方向が本当に強くなると思いますね。
- AL:メンバーの脱退というマイナス要因をプラスに変えてる感じ?
- 渋谷:実際やっぱり、脱退が決まった時はモチベーションガクーンて来ましたよ(笑)二人とも素晴らしい仲間達だったので。でもそこからどうやって這い上がろうかみたいなことを考えてた時に見えてくるものとかも多くて。壁を超えた時に違う景色が見えるというか。
- AL:なるほどー。そういった紆余曲折が旅人の楽曲の深みなのかもしれないですね。やっぱりバンドって様々な要素をもってるけど、どう考えても「曲」だと思うんですよね。
- 松浦:俺は本当それをすごく思うんですよね。95%くらい占めるっていっても言いすぎじゃないくらい(笑)ライブでも、試聴でもパっとリスナーが聞いてくれた時にどれくらい耳に残せるかだと思うし。まあ、いい曲じゃなくてもCMで何回も耳にしてたら覚えますけどね(笑
- AL:色々な楽曲が二人はかけるけど、そもそもルーツ的な部分てどのへん?
- 松浦:えーなんだろー。ここ数年はほんっと色々なんですよね。雑食ってよく言われます…たくさん尊敬してる人はいるんだけど、今一番尊敬してるのは、向井秀徳先生(笑)ですね。
渋谷:俺なんかビートルズですからね(笑)全然畑ちがいますからねー。
松浦:ほんと方向違うんですよ。俺は割と最近インディーとかも好きだったりするし。
- AL:でもその古さと新しさが共存してるのは分かる気がする。
- 松浦:そうなんですよ、だから二人になってからはなんか、どっちがこの曲を作ったっていうのが線引きがなくなってきて、ホント共作っていう形が強くなってきてるかなー。
渋谷:うんうん。詞とかもやっぱ歌うのは松浦だからそっちが多いのはあるけど、その内僕が歌う曲なんてのも出てくる予感というか、出てくるかな?(笑)
松浦:それくらい枠はとっぱらわれてるんですよね。
渋谷:最近僕らで掲げてるテーマで「遊び心」っていうのがあるんですよ。旅人式遊楽みたいな。
松浦:だから、自分達をバンドじゃなくて「楽隊」って呼んでたりして。なんていうか、あえて自分達でそういう風に名乗ることで、より自分達の意識自体を解き放つというか、自由にできるかなーと思ってますね。
- AL:そんな自由なシングル曲だけど、今回発表されてる3弾目までっていうのは曲もできてるのかな?
- 松浦:もうできてますね。かなりいいですよマジで。ジャケとかもシンプルだけどすごく色んな意味を込めて作ってるんで。
- AL:旅人は今後、自分達がどういう方向に向かって行きたいとか、目標とかってある?
- 松浦:俺はまず曲を残したいっていう気持ちが強いですね。ビートルズしかり、クラシックしかり、後世まで聞かれるような曲を作って発表したいと。
渋谷:おれ自身もそれがすごくあって、明確にあるのは、最終的には音楽の教科書に載る曲を書きたいと思ってますね。不変のものというか、中島みゆき「時代」みたいな(笑)文句なし!みたいなものっていうんですかね。あくまで媚びてやるわけじゃなく、自分達のスタイルの中で追求していったらそうなっていけばいいなと。
松浦:それがありながら、当然ロックバンド的に武道館埋めたいみたいなのもあるんですよ(笑)叫びたいみたいな。
- AL:いやーでも、例えば自分の息子なんかが、将来的に旅人の曲を家で練習してたり、リコーダー吹いてたらおもしろいよね(笑)
- 一同:(笑)
松浦:それいいなーー(笑)
- AL:いやー期待してます(笑)では最後になりますが、今回の「藍」について、新しい旅人からリスナーやaudioleafのユーザーに向けてメッセージお願いします。
- 松浦:はい。旅人が二人になってからの初の音源ということで、、、、すごいよ・・・・ (笑)
一同:(笑)
渋谷:でもほんとすごいよ(笑)まぁでもホントメンバーが抜けて二人になってから、あまり旅人として告知もなかったので、今回が久しぶりの色々な大きい発表なんですけど、そこで二人になった答えを皆にみてもらって感じてもらいたいなと思います。
松浦:変わらない部分と、すごく変わった部分があるから、楽しみにしててください。
- AL:楽しみにしてます!!!ありがとうございました。
Artist:旅人
Interview by audioleaf at 2007.11.17