Radiots1st Full Album
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1.RADIOTS
2.BRAVE BIRD
3.UPRISING
4.BLACK RIVER
5.ONE FOR YOU
6.ANGRY BASEMENT
7.DESTROY
8.BORN TO BE CRAZY
9.DESPERADO JOHN
10.NO NAMED SKY
11.RISE ABOVE
12.GAME PLAN
13.DOWN TOWN WEB
14.SEXY AND VIOLENT
15.YOUTH GAMBLE
16.THE PLEDGE OF PLEDGES
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アーティスト名 / Radiots
作品名 / Radiots
発売日 / 2007/12/10
品番 / CSCD-5
レーベル / CLOCK SYSTEM
定価 / ¥2,310(tax in)
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(ex.SOBUT,The Shaverz)YOSHIYAが現在進行形で展開する最強の4人が集まったパンクバンド、「RADIOTS」 ファーストアルバムのリリースから2/14に行われたファイナルまでの経緯や、今後の展望、そして何よりもYOSHIYA自身の音楽観や人生観にまで突っ込んで取材を敢行。間違いなくこのインタビューは音楽シーンにとって宝物になる。それだけ煌いた、最高の言葉たちが飛び出してきた。
Artist:Radiots
Interview by audioleaf at 2007.02.19
- AL:今回は、1st album "Radiots"発売おめでとうございます。
- YOSHIYA:ありがとうございます。
- AL:今回のRadiotsのコンセプトとしてですが、ジャケットの帯にもあるように音楽性としてはストリートパンクという部分を中心にやっていこうという感じだったんですか?
- YOSHIYA:基軸はもちろんそうだよ。Radiots結成の際、それはメンバー全員に絶対だと話して誘ったし、この4人の最大公約数である事も間違いなかったからね。ただ、その基軸のみに固執するような狭くなってしまう枠ってのは決めてないよ。
こうして俺がバンドライフをずっとやってきてる中で思うのは、一つのバンドをやっていくってのは、音楽性を広げたり、それを凝縮したりの繰り返しみたいなものだって事だよ。あくまでも俺視点だけどね。そんで、広げる時の幅ってバンドによってもちろん違う。しかもその振り幅に対しては個人差があるし、疑問が生まれる時もある。時にバンドを進化させるためだったり、バンドを押し進めるため、バンドを長く存在させるために必要な部分だったり、色々あるけど。
じゃあ、自分達のバンドの音楽性が広がったと実感した時、自分も周りもどう思うか?そこに対してリスナーに疑いを持たれないように、ある種構えなきゃいけないというか、迅速に強さに変換しなきゃいけないでしょ?意地にもなるしさ。「それは違う」と言うメンバーも、リスナーも中には出て来ちゃうわけだからさ。そこで、その時の進化に伴う振り幅っていうのには多少過敏になってでも、今は意識はしてるよ。人によってはその時聴いてる音楽の中からインスピレーションを受けて、その要素が入ってきたりするじゃん?その時は確かにいいなぁと思っても、後になってみて果たしてそれは自分がプレーするものなのかっていう疑問が凄くあったんだ。
- AL:確かに、聴くのと演るのでは違いますよね。そういう両方での葛藤みたいなものは最初からあったんですか?
- YOSHIYA:最初からはなかったよ。俺のバンドライフのスタートはSOBUTになるんだけど、1stから3rdあたりまでは本当に大好きだからね。パンクロック、メロディックっていう空気の中から少しずつ幅を広げていって、バンドの奥行きをつけるような要素が徐々に増えていったんだ。もちろんそれはやりたかった事だし、最高の振り幅だって今でも思ってるよ。3rdでロックの要素がガァーンと出て、その後は、その要素にリフの見解をもっと増やして、メロ第一じゃないような複雑な事もやってたよね。
メジャー以降、特にそう思えるんだけど、SOBUTの進化の際に、パンクロックだけどそこから外に出る何かしらの要素をメンバー皆がそれぞれの解釈で探してたと今は思う。各自が拾った要素を1つのバンドに凝縮するっていう作業の中で、当然自分の好みとそうでないものが顕著に出てきたのも事実で。俺はメロ第一に考えるし、ボーカルだから特に感じてしまったんだと思う。そこを表現するかしないかというのが、演る音楽か、聴く音楽かの絶対的な違いなんだなっていうのが凄く出てきてた。どれもやってみてわかった事だけどね。
- AL:なるほどー
- YOSHIYA:一つの音楽観だけで表現したくないっていう考え方もあるじゃん?だけど、それを表現する際にも、振り幅を考える事は絶対できるって今は思うんだ。音楽観と世界観が常に繋がってるバンドを俺は表現したい。70年代から今もずっとあり続けてるパンクロックが俺は大好きだよ。ルーツとは別に、生で一番影響受けてるのはやっぱり90'sパンクかな。俺がSOBUTをやり始めた13年位前ってのは、特にUSパンクのマインドやスタイルが俺にとってリアルタイムだったからさ、刺激を生で肌で感じる事ができたのはどうしてもデカいよ。自分がプレイヤーとしては特にね。でも、ルーツなら当然初期パンクで。リアルタイムじゃないのがホント残念過ぎる。1975年~79年っつたら、俺が産まれてまもなくの頃から小学生の頃だし、パンクロック全く知らなかったもん。それでも未だに影響を受けてしまうEARLY PUNKは最高だよ。
- AL:僕なんか産まれてないですもん。
- YOSHIYA:でしょ?だから俺にとってはリアルタイムな90年代のパンク、80年代後半から90年代初頭のパンクロックの影響が強い。バンドマンとして、やっぱり一番肌で吸収した時期だからね。どうしても譲れない大好きなパンクロックやロックンロール、音楽があって、そこを新しい形で表現してみたいっていうのが自分で分かってきてさ。ルーツとリアルな影響をシリアスな形に変換して、さらに違う角度で新しくやろうとしてたのがThe Shaverzだったりね。
- AL:確かに辿った変遷+アルファというのが音楽性になっていくんでしょうね。
- YOSHIYA:うん。俺の中の本質的なアグレッシブで前向きな部分、と言ってもただの馬鹿HAPPYな前向きさじゃなくて、自分の中にある何かをずっと探し続ける前向きさ、そういうのを表現したいかな。もちろん自分だって落ちる時もあるし、でもその落ちた時にこそ凄いエネルギーが生まれたり、変換できるチャンスだと思ってるんだ。日々の生活の中で当然苦悩だってあるけど、それをお涙ちょうだいで歌うのも嫌だし、かといっていわゆる応援歌だけでも嫌だし。それは綺麗に物事をまとめてるだけでしかないんじゃないかって思えちゃうから。
- AL:Radiotsで表現していく本質っていうのは?
- YOSHIYA:今、本当に自分の中の正と負の両方を思い切り表現したくてさ。両方の質感を、「反動率」を意識しながら、もっと自分のルーツから遡って、核を掘り下げて、それをちゃんと入れつつ新しい何かを探しながら、アクションし続けたいって強く思ってるよ。頭ん中でRadiotsの構想ができてから、結成~ライヴ~デモ発売~1stアルバム発売~ツアーを結成後1年以内で絶対やり切る!って決めて、実際やり切れたわけだけど、このめちゃくちゃ早い流れにはやっぱりエネルギーが凄く必要で。
でも、アルバム発売して固定客を着けてからっていうシチュエーションを整えてからの活動開始だけは絶対Radiotsではやりたくなかった。俺が「キッカケ」や「ヴィジョン」を結成時にメンバーに伝えてさ、「それ、エネルギッシュにやりましょう!いきましょうよ!」みたいなパワーをメンバーで共有する、交換するところからRadiotsをスタートできたんだ。2007年の4月にRadiotsを結成したんだけど、ドラムのYUKIが「結成したイイ勢いで5月にはもうライブやっちゃわないと、逆に構えた活動になっちゃうんじゃないですかね」って言ってきたり、ギターのHIROMITSUも「早くライヴやりまくって実践したい!」ってちゃんと自己主張してきたんだ。それはもちろん俺も思ってたし、絶対やりたかったからメンバーのそういう言葉って凄く嬉しかった。ただそういう速い回転で活動するのってトンでもないエネルギー使うじゃん。回転が速いって事はエンジンのかけ方もそれだけ違ってくるしさ。しかも早いなりのタイミングってのが絶対ある。ゆっくりタイミングを計ってタイムリーにポンッと作品を出すのは時間を得ればできる事だけど、今の音楽不況だって言われる時代にバンドスタート時から悠長にやってたら、「じゃあ、いつ客に見せんの?いつも満員なライブをできるわけじゃねえだろ」ってのが凄くあってさ。
やっぱね、ここは敢えてRadiotsとして武者修行してみたかったってのが正直なとこだよ。キャリア13年のバンド人生の中で、当時名前もセールスも上げる事ができたけど、でも、そこにいたヤツが武者修行するってどういう事なのかってのをメンバーにも体感してほしかったし、周りにも魅せたかった。何より俺自身が身をもってそれを知りたかったんだ。でも、バンドマンならそれが当たり前じゃねーかなって位に思うんだよね、ホントに。ここからドンドン上がっていく底力とエネルギーをマジで魅せ続けたいし、バンドで実感したいんだ。
だから、Radiotsの本質は自分達が「バンドマン」だという実感を持ってアクションする事。それが「姿勢=アティチュード」なんだ。Radiotsしかできないサウンドを作る事は当然として、メンバーそれぞれ役割分担をガッチリやって、それを出し切りながら絶対にアクションし続ける姿勢。音楽を作る事だけじゃなく、バンド活動そのものを絶対重視してる事だよ。それが結果に繋がるって信じてるしね。
- AL:これだけのキャリアがあっても、そういった部分が観れてるっていうのに驚きます。なんていうか凄くストイックですよね。
- YOSHIYA:それがストイックかどうか俺は分からないけど、でも、そういう身の振り方をしてみたかったっていうのは凄くあるよ。ホントの原点回帰ってどういうものだろうって。もちろん俺はここまでのキャリアで得た知識も経験値もそれだけあるわけじゃん。だから原点回帰とはいえ、どうしても「ゼロ」ではないんだよね絶対に。だって、知識と経験がある以上、今それを駆使できるわけだから。培ってきた環境、人間環境もそうだし、言葉にしてもそうだよね。歌詞もインタビューで話す言葉だってさ。もちろん「誰だコイツ?」って思う人もいるだろうけど、「あ、YOSHIYAだ!」って言ってくれる人がいる以上、「ゼロ」ではないはずなんだよね。
- AL:それは確実に積み重ねてきたものですもんね。一番大変な0から1っていうプロセスを経てきたという事実というか。
- YOSHIYA:そうだよね。だからホントに限りなく「1」まで近く、てかもう絶対「1」だから「0」ではないんだけど、そこまでの原点回帰をここで一旦してみたくて。それには名前がある云々じゃないんだよね。もちろんウチのギターのHIROMITSUはTHE CHERRY COKE$っていう名のあるバンドしっかりやってきてて、アイツはバックグラウンドになるキャリアを持ってる。でもRadiotsを作るまでは、俺とHIROMITSUの連結度が少なかったんだよ。ドラムのYUKIは前のバンドでもよく対バンしてたけどさ。そういう意味でも新鮮な「1」になれるかなって。
- AL:THE CHERRY COKE$とはそんなに絡んだりはしてなかったんですか?
- YOSHIYA:だって、SOBUTで一回しか対バンした事なかったもんよ。でもそん時に、アイツはそもそもベースなんだけど、カッコイイなぁって当時思って、ガツンと印象に残ってたんだ。それで、Radiots始める時に、「HIROMITSUいるじゃん!」ってポンッて出てきて、俺の仲間にも何人もベースいるのにさ、「アイツがイイ!」って思って。
- AL:じゃあ結成のキッカケみたいのはHIROMITSUさんだったりするんですか?最初に誘ったのは。
- YOSHIYA:違う違う。一番最初に誘ったのは、ドラムのYUKI。俺は、自分のバンド理論の中で、縦と横のラインっていう絶対認識があるから。ボーカルとドラムの「縦の相性」がまず絶対あって、それで、ギターとベースの「横の相性」がどうなのかっていう縦と横のラインで計る。もちろんその上で絶対的に必要なのが、ドラムとベース、つまりリズム隊のタイム感や絡みがどうなのかって事だよね。曲の成り立ちの上での話しになるけど、俺はギターには楽器でトコトン遊んでほしいから感情を全面に出せるプレイ、表現をどうできるかって事が大事になってくる。だから、俺がフロントで歌っているという部分では俺の背中を見るのは常にドラムなんで、俺がこの背中を見てもらいたい奴、背中を支えて欲しい奴を一番先に誘うべきだと思ってさ。自分の中でも一番先にYUKIの名前があった。もちろんYUKIのドラムが凄く好きだったからね。アイツはめっちゃ若いのも知ってたし、エネルギーも凄く持ってるし、「この男には間違いなく未来がある!」ってホント思ってたんで、「絶対コイツとやりたい!」って決めてたから、YUKIと飲みに行ってバンドに誘ったんだ。
- AL:そこまでYOSHIYAさんに言わせるって凄いですね。
- YOSHIYA:だってホントに凄いよ、アイツは。何だろうなぁ、若い時期ってのは自分もそうだったけどさぁ、伸びる速度が早いんだよ。吸収力がね。間違いなくそれがバンドの強みになる。だからそこんとこ、絶対に怠けない奴が好きで、特にドラムはストイックな部分がないとね。勝手に個スタに入るような奴がイイ。YUKIは個人スタジオにホント良く入るし、皆の時間が合わない時は、ベースのDAISUKE誘って一緒に入ったりするような奴だからね。音楽でリズムを任せるっていう面では、極端な話、ボーカルとドラムだけで歌を歌えるでしょ?まぁアカペラは1人でもできるけど、最小限の形式ならリズムキープが信頼第一だから。そういう部分で、俺がやり込みたいサウンドを表現する上で、若くて一番俺が一緒にやってみたくて信頼の置けるドラマーは、YUKIしかいなかった位でさ。もし断られたらマジで撃沈してたよ俺(笑)
一同:(笑)
YOSHIYA:そしたら「凄く興味あります!やりたいっすね~!」ってYUKIが言ってくれて。じゃあ早速やろうかって事になって。
- AL:また、そういう伸びれる環境にもあるんでしょうね、きっと。YOSHIYAさんがいることで。
- YOSHIYA:どうなんだろうね~(笑)俺もそう信じてるけどね。俺も間違った事はしたくないし、最高な表現を目指して、一歩ずつのステップアップを常に大事にしつつも、加速して、またここから上がって登り詰めていきたいからさ。でも、俺だけじゃなくてメンバーそれぞれが繋がってきてるバンド仲間ってところでキッカケが生まれて、自分達よりも環境を持ってる人達と対バンする機会もやっぱあるわけじゃん?そこで自分達よりも影響力があったり、人気がある人達とやる事で絶対に人を惹き付けるライブ、人が来たいって思うライブをプレイヤーとして体感できて、負けまいと頑張るわけだよね。もちろん集客に関係なく凄いバンドはいるし、そこにはブレのない根強いファンが付いてて長く愛され続けてるわけじゃん。いずれにせよ影響力がある人達は、ただ単純に人気があるだけじゃないと思う。人が大勢集まるには絶対理由があるはずなんだ。
それはどんな事でもだよ。音なのか、人なのか、存在感なのか、面白がってなのか、バンドごとにね。でも、そこには必ず原因はあるはずで、そこをこの目で観れて感じてプレイできるのが対バンの魅力だから。自分が他のバンドと対峙した時、客で観に行った時と対バンした時とでは感じ方が全く違うからね。対バンってやっぱ凄いよね。未だにスゲー!って思うわ~。もちろん客で観に行っても、「ウワァー、スゲーなぁ、最高だぜ!」ってなるけど、対バンとなるとそれだけじゃないからね。こっちもめっちゃテンションあがるし、出方が変わってきちゃうもんね。「オー!ヨッシャー!もっとやってやんぞぉ~!」みたいな(笑)その刺激の交換が凄く楽しいよなぁ。ゾクゾクする!そういう本気の楽しさって楽して手に入れられるもんじゃねぇと俺は思うからさぁ。
- AL:YOSHIYAさんも今でもリハから対バン見てそう思ったりするんですか?
- YOSHIYA:もちろん思うよ。リハからガツンと言わしてやる!ってマジで思うよ。そりゃー喉の調子もあったりで、いつもリハの全曲を100%で歌えるとは限らないけどね。やっぱライヴ本番にコンディションを合わせて一番最高の状態でプレイしたいからさ。でも、決してリハから手を抜く事はしない。俺が今このリハの場から知りたいって事は絶対してるから。今日の声の調子や張り具合、MAXの状態確認とサウンドバランスは絶対だね。それをしないと嫌だ。ただでさえ客が入って音吸われたりするから、そこだけはホントに手を抜かない。
- AL:そうやってリハから掻き立てられてテンションが上がっていくっていうのがバンドらしいし、メンバー皆が同じように感じているんでしょうね。そんなYOSHIYAさんがRadiotsとしてリリースした初アルバム"Radiots”ですが、全部聴かせて頂いて、ジャンルどうこうじゃなくて、色んな意味合いや気持ちが詰まっていて、たくさんの要素が入っているように感じたんです。それはメンバーそれぞれのルーツだったり、YOSHIYAさんが今やりたいものだったりというのが僕が想像しているのとちょっと違ったので少し意外だったのと、でもそれが凄くカッコ良かったのと両方あったんです。やはり新しい挑戦という意味合いもあるんですかね。
- YOSHIYA:もちろんそうだよ。俺は挑戦し続けていきたいから。俺の挑戦がメンバーの挑戦にもなるし、メンバーの挑戦も俺の挑戦に変わるようなRadiotsでいたいよ。自分もずっとそうあり続けたい。でも、計算染みた楽曲制作は全くしてなくて、作ってみたい曲がある、こんな曲ができた、この曲どうなんだって、まず4人で片っ端からやってみたんだ。俺達は「楽曲の勢い」だけじゃなくて「気持ちの勢い」も絶対大事にしてるから。それでできた曲全部が「おー!イイね!イイね!」ってのが奇跡的に繋がって、気付いたら16曲できてたって感じなんだよね、はっきり言っちゃえば。その時できる自分達の限界をやり切ったよ。発売後の今ではアルバムの曲をもっと育てていけてると思ってるけど、でもその時の限界をやり切るレコーディングはできた。
- AL:曲はみんなで作っていった感じですか?
- YOSHIYA:基本的には俺がメロディーとガイド的リフを持っていくパターンが一つと、後はギターのHIROMITSUが確定的リフを持ってきて、そこにメロディーがフワッと乗ってて、それを「YOSHIYAさんお願いします、調理して下さい」っていうパターンが多いかな。曲構成はジャムりながら皆で決めてってる。歌詞はもちろん歌う俺が全部作ってるけどね。
- AL:パンクとかはジャムっててそこにメロディー乗せていくというのが多いんだろうなって聴いてて思うんですよ。でも、Radiotsの音源聴いててメロの根底の芯がスゴイ立ってたんで、今お話聞いてやっぱりメロディー先行で作ってる曲がかなりあるんだなぁって思ったんです。
- YOSHIYA:メロディー先行で作る曲ってのはやっぱり耳の置き場所が変わってくるよね。でも面白いのが、リフだけで持ってきたのに、いきなりその場で歌ったメロディーがポンッと入っちゃう事があるんだよね。「THE PLEDGE OF PLEDGES」っていうアルバムの一番最後の曲があるんだけど、それなんかまさにそうで。HIROMITSUがリフを持ってきて、「YOSHIYAさん歌メロ任せます!」って言ってきたから、その場で歌ったら、俺が前に別な曲で考えてたメロディが全くそのまま入っちゃってさ。「おー!スゲー!」って思ったよ。俺が考えてたリフと違うのにだよ。
でも事実、そのコード進行を細かく砕くとHIROMITSUの作ったリフだったっていうスゴイ奇跡が起こったんだ。楽曲はもちろん、俺達の「マジック」ってのがこのアルバムには凄く詰まってるよ。だって、このメンバーで初めてRadiotsっていうバンドを作って、半年強でこのアルバムを一気に作り上げて、あれだけの膨らみができて、でも自分達が思い描く大好きなパンクロックっていう幅を絶対に外れてない。余分に超えてないと思うんだ。Radiotsなら「あー!分かる!」って周りも思えるだろうし、「俺達Radiotsが作る音ってここにあるよな!」っていう所に俺は居続けたいんだよね。メンバー皆、過程には個人差があっても観てるヴィジョンが同じところに行きたいんだ。1つのアルバムでも曲によって雰囲気違うじゃん。そういうとこをサウンドでは聴かせていきたいよね。
- AL:ホント、ブレてないなって思いました!
- YOSHIYA:ああ~。それはホント一番嬉しい!俺もバンド変わって、パンクバンド3つ目だからさぁ。やっぱバンドが変わるとファンも戸惑うし、周りの仲間も「大丈夫かなぁ、YOSHIYA」ってなると思うんだよ。音だけじゃなく、メンタルもさ。迷ってるのかな、不安定なのかなって思われがちじゃん。でも、実はそうじゃなくて、俺はここで自分を再確認したいのと、絞りたいのが凄くあって、そこにはもちろん挑戦が絶対ある。俺は今が1番エネルギーに満ちてるって実感してるよ。で、そこへ向かって全うしたいっていうのを今Radiotsでやってる。もちろん俺だけの力じゃなくて、メンバー全員の力とセンスが噛み合ってできてる事なんだ。
- AL:そういう気持ちとかってやっぱり、今までとは違うというか強くなったという部分はあるんですかね?
- YOSHIYA:うーん、そうだなー。でも今までやってきたどのバンドも愛しているし、気持ちの強さは変わらないよ。どれもマジでやってきたからさ。SOBUTでは常に前向きな言葉や音楽性を体現してきたし、逆にThe Shaverzではダークな部分、ネガティブな面を赤裸々にして、雰囲気としてグランジ要素を取り入れたり、それぞれに変化を付けて本気でやってきたからね。YOSHIYAという一人の人間がどれもVocalとして存在してきたバンドで、それぞれに特出してる武器があるしさ。でも、ここまでの流れがあったからこそ、Radiotsで行きつく部分が見えてるし、そういう中で引き下がらない強さってのはホント付いたとは思うよ。
- AL:そこから生まれた、RadiotsでのYOSHIYAさんの表現は分かる気がします。
- YOSHIYA:やっぱり哀愁のある曲だったり、土臭い曲も好きだったりするから、Radiotsにはアイリッシュとカントリーっていう要素をどうしても入れたいっていう構想を描いてた。これは俺にとっての挑戦でもあるからさ。でも全面的にアイリッシュバンド!ラスティックバンド!っていう印象を持たれるんじゃなくて、あくまで要素としてのね。だから、その要素を摘出する意味で、絶対にHIROMITSUが必要だったんだ。
- AL:その混ざり方のバランスがすごく良いなって感じたんですよね。アルバムのジャケにもある「絶対機軸」っていう言葉がホント効いてるなって思って。
- YOSHIYA:そうでしょ!そうなんだよ。そこは絶対だぞ!っていうのはあるよね。STREET PUNKありきの派生だぜ!っていうね。俺がRadiotsについてSTREET PUNKっていう言い方をするのはさ、「PUNKはずっとそこにあり続けてるものなんだ」って事を色んな人にわかってほしいからなんだ。ブームでPUNKを聴いてた人達は今じゃすっかりどっか行っちゃったじゃん?ホントどこ行っちゃったんだかね。PUNKの歴史の一つの時間枠だけ素通りしたっていうかさ。だから「昔PUNK聴いてたんですよ俺」って言い方されても、PUNKはずっとあるんだぞ!って言い返すよ(笑)。70年代にPUNKが生まれてから今もずーっとあり続けてるんだぞって。誰かがどこかでずっとアクションしてんだよね、そこにオーバーグラウンドかアンダーグラウンドかの違いはあってもさ。それは凄く日常な事なんだと俺は思ってるよ。
- AL:どんな音楽も消えたりせず、常に日常に存在してますもんね。
- YOSHIYA:そうだよ。だから俺は一番力をもらうというかエネルギーを与えてくれるのは、日々の生活なんだと思ってる。今を生きていく中での悔しさもあり、でもそれを明日こうしてみようって変換できていく強さもあるじゃんっていう。そういう強さを訴えたいなら、弱さを認めた上での強さが本当でさ。それは堕落や甘えじゃなくてね。もちろん俺にもダメな部分だってまだあるし、こうしようって思ってできない時だって当然あるよ。でも見栄で強がるつもりはないんだ。強さを誇示するのも俺には必要ない。でも悔しさをバネに強くなろうと努力してるし、逆に自然と強くならなきゃいけない環境が多々あったなぁって今は思うよ。特に現実に関係してくる精神力はね。そういう色々な事を自然に乗り越えていけるようになるのも、やっぱり日常からなんだと思うんだ。
- AL:サウンドにそういう所が響いてくるんですね。日常の意識というか。
- YOSHIYA:だからそういう所を、自分達が表現するRadiotsっていうサウンドを通してライブや音源全てにおいて魅せたいよね。ただ漠然と表現するんじゃなく、歌声の質感と強弱、声色、ムードの作り方には曲ごとに変化をつける。俺はただ歌う目的だけでは歌ってないから。そこだけは誰にも譲れないし、ヴォーカリストとして自分がやりたい事なんだよね。声色一つで曲の印象が変わってくるじゃん?そういう喉のコントロール、使い方なんかは凄く意識してる。ただ喉を鳴らすんじゃなくてさ、「喉に脳を置く」ってのが俺の目標だからさ。楽器だってそうじゃん。曲によって歪みのバランス変えたり、弦の太さ変えたりって。それと一緒だと思ってるし。Radiotsはそういった意識の面でも波長が合うなぁって思うよ。若い奴等と一緒にやってるけど、皆の貪欲な「こうやりたい!」っていう気持ちも伝わるし、俺も「こうしたい!」っていう熱がある部分でディスカッションできるしね。
- AL:波長が合うことで、バンドとして勢いみたいなものが生まれてるんですね。
- YOSHIYA:そうだね。今回もツアー19箇所行ったんだけど、最初は19箇所回るってのも久しぶりだったから長いんだろうなって思ってたけど、これがもう早くてさ。この分だと、コイツ等とだったら丸々1ヵ月とか2ヶ月イケんじゃんって思ったよ。
- AL:じゃあツアーも手ごたえがあったんですかね?
- YOSHIYA:第一段階としては確実にあったよ。もちろんまだな部分もあるけどさ、動員の不安があるからって、じゃあそこにもう行かないんじゃなくて、そうだったからこそ、また行って「また来たぞ!」って言ってやんないとって思ってる。そこは大切にしたいし、忘れたくないかな。場所も次からはもっと増やしたいし、今回行ってない所にも行きたいと思ってるしね。そうやって言ってたらどんどんツアーが膨れちゃうんだけど(笑)。
- AL:このツアーで昔からのYOSHIYAさんファンだったり、新しいYOSHIYAさんに期待感をもって来てくれる方もいたんじゃないですか?
- YOSHIYA:もちろんいたよ。直接俺に「期待してます」って皆が言っては来ないけどね(笑)。ただ一つ、忘れられないのは、Radiotsができて間もない頃、おそらく俺の事を長く観てきてくれてるファンだと思うんだけど、ある企画ライブの時に話しかけてきたんだ。「今度は長く続けて下さい!応援してます!」って。「いやぁ、俺はいつも長く続けたいって思ってマジでやってるよ」って俺も返したんだけど(笑)。アレは嬉しくもあり、考えさせられる言葉だったなぁ。落ち込むとかじゃなくて、ドスッ!って胸を突かれたよ。でもね、俺はいつもそういう気持ちでやってるんだけど、こうやってバンドの脱退や休止が短いスパンの中で起こったから、そういう思いをさせてしまってるんだなぁっていうのを強く考えさせられた。俺が音楽表現した所で着いて来てくれる人達がいるんであれば、魅せ続けなきゃいけない責任もあるんじゃないかなって。そこまで重たいもんじゃないんだけど。もちろん俺達が自分のやりたい音楽をやってるんだっていう第一主張、表現があった上で、そういう所も考えられるっていう意味でね。でも、自分が吐いた言葉と起こしたアクションの責任っていうのは絶対あると思うんだよ。
- AL:メディアに出る事も少なくないですもんね。
- YOSHIYA:そう、雑誌に出る時や他のメディアに出る時なんかは特にそうだよね。俺はメディアを完全には否定してなくて、もちろん違うだろってところも知ってるけどね。だからそういう媒体に出るには俺なりの考え方や理由があって必ず出てるし。やっぱり出るとこ出るんだったら責任もあるし、人目に触れる機会が増えるだけ、メリットもリスクも両方あるんだぜって。生真面目にそうしてるわけでは決してなくてさ、ココだっていう所でブレていたくないし、今の俺はそこんとこ絶対ブレてないって思ってるよ。
- AL:色々な部分にアンテナを張っていて、凄く色々な事をしっかり見ているんだなって思います。
- YOSHIYA:自分ではしっかりしてるかどうかなんてわかんねえよぉ(笑)。俺より多くを考えている人はもっといるだろうし、そう思える以上はさ。俺は全てを網羅できてるわけじゃなくて、考えてやってる事と勢いで行く部分との駆け引きの繰り返しなんだよね。だから全部を用意してできるわけじゃなくて、自分ができる精一杯の用意と、その場で生まれたり作っていく流れの中から生まれた感覚と経験を駆使してやってるだけだよ。でもそれが俺の人生や身体には絶対に一番良いんだわ。だからRadiotsは、できる限りメンバー皆がそういう感覚を持って、それぞれの世代の代表って位になってってほしい。で、その俺の価値観をメンバーも分かってくれてるから、そこのやり取り、エネルギーの交換って言うのができてて年齢に関係なく本当に楽しい。俺がメンバーから学べる事も結構あるしね。
- AL:13年間バンドマンとしてずっと生活してきた中で、重要だったことって何ですか?
- YOSHIYA:もちろんバンドやってて、音楽でメシ食えない時なんて多々あるよ。でも関係ないかな。SOBUTの時だってメシ食えなきゃバイトしてたし。だって、音楽をやる為に全てがある位の感覚だから。音楽をやりたいから生活を支える面で仕事もするわけで、それがほとんどでしょ。今だってそうだと思う。俺は今レーベルやってる形であれ、もし金が足りなくなれば働くだろうし、変に見栄を張るつもりはないかな。俺は芸能人じゃないし、そうなりたいわけでもないし、芸能のロックスターになりたいわけでもないからさ。働かなきゃならないんだったら働くし、結局自分に正直に生きていたいんだよね。見栄張ってるところでグダグダになる位だったら俺は毅然とトコトン生き抜く方を選ぶし、でも絶対音楽やめないし。やっぱ人生って一回しかないじゃん?何か、おっさんみたいな話になっちゃうけどさぁ(笑)。
でも、ホントに一回しか人生って無いんだなぁって思う事が多々あるんだよ、生きててさぁ。そうなると、もう回り道できねぇなぁってのが正直な気持ち。「第二の人生って何だ?コレだろ!」って生まれ変わった思いでマジでバンドやってるよ、俺はね。だから例えばレーベルやって、デザインの仕事もしてて、そっちの方が実生活の支えになる事があっても、俺の生きる場所は絶対ステージだから!勿論自分が思ってるだけで周りがそう思ってなかったらまだまだダメだとは思うけど、俺の一番近くにいるレーベルや会社の相棒とブレイン達がさ、「YOSHIYAは絶対ステージに立ってるべきだ!絶対降りちゃダメだ!」って言ってくれる。それがある以上、凄く自信にもなるし、イイ意味でのプレッシャーにもなる。それだけじゃなくて外に出て行った時も、俺がガツガツアグレッシブに活動してる姿を観て、同じ世代のバンドの奴等も勇気やパワーをもらえるって言ってくれてさ。それを聞くと、「じゃあ俺もっと行くわ!」ってなるし、もっとエネルギー出していこうって高まる。年齢なんかホント関係なくて、イケてるバンドがいれば、どんどんピックしてくし。とにかくさ、ガッツリいきたいんだよね俺。それだけだよホント。
- AL:やっぱりそういうアグレッシブさっていうのが、今回結成からココまでのトンでもないスピードや動きの速さに繋がってるんでしょうね。
- YOSHIYA:そこは、やんなきゃダメでしょ。でもさ、やっぱ言われたもんなぁ。「ここまでバンドライフ続けてきてれば守りに入ってもおかしくないのに、何でそんな風に一回降りて、また「1」からやるの?面倒くさくない?」って。俺にしてみれば面倒くさいも何も本当にやりたい事ってのは、そういう事まで関係なくできちゃうって事なんじゃないのかなって思うんだよね。本気でやりたい音楽も仕事もそうじゃん?脱サラしてラーメン屋やる人だって、全くの「0」から勉強するわけじゃん?俺はそれが「1」なだけで同じだよ。いつだってスタートだから。いつだって自分次第でここからやれるぞ!っていうのを俺はバンド中心に表現してるんだよね。
- AL:やりたいと思って遅いって事はないですもんね。
- YOSHIYA:そうそう!本当そう思うよ。イイ事言うね~もう考えるより先に動いちゃえばイイ時があるんだよ。動くまでに考えすぎてイイ環境を整えてからなんて待ってたら、チャンスを逃したりしちゃうんだって。もしかして後悔する時があっても、そういうのも全部ひっくるめて武者修行だって思えば別に何とでもなるしさ。そういう意味で、気持ちが折れなくなったかな俺は。何が起こってもバンドに関しては絶対折れないな。下がる気もないし。行くって決めたら行くんだよ!っていう自分の中での覚悟っていうのは間違いなく身に付いたって思う。自分の好きなものに囲まれて生きたいって言う人は沢山いると思うんだけど、それを実現するには選ぶ眼もなければいけないし、その過程を楽しめる自分でいたいっていうかさ。苦労もひっくるめてね。「楽しむ」と「楽(ラク)」ってのは全然違うんだよ。そこんとこを俺はちゃんと超えていきたいって思うよ。俺はさ、ファンが思うYOSHIYAって像に絶対負けたくないんだよね。そして俺の今までの音楽人生の中で、周知のピーク時の自分にも絶対負けたくない。「自分が最大のライバル」だって常に思ってるし、今の自分とRadiotsならそれを超えていける!って信じてるよ。
- AL:凄く自分をしっかり見つめているというか、そういうアイデンティティが活動にも影響してくるんですね。
- YOSHIYA:うん。そういうのをしっかり意識してるから、最近は喋る時も凄く自然に言葉が出てくるんだ。昔は伝えたい事を練ってから伝えるって感じだったから、やっぱ固くなったり、言葉がクサ過ぎたりって、今思えばあったんだろうけどね。昔の映像観て「何だこのMC?」って思う事もある位で(笑)。ブッチャケね(笑)
一同:笑
YOSHIYA:でも今は凄く自分自身の本当の言葉で自然に言えてるな。明らかに違うっていうのが自分でわかるしさ。それこそ歌詞の世界観もMCもね。
- AL:やっぱりライブでもイイ意味での余裕感や自然体な部分があるなーと思いますよ。
- YOSHIYA:ただ、その上でシリアスな部分や、どうしても丸くなれない尖った部分ってのはあってさ。トッポい部分っていうのかな、絶対にトッポくいたいっていうのはあるよ。そこは生意気でもイイ。だけど、空間を把握するっていうのは経験でわかってくるものじゃん?やっぱライブって空間だから。ライブハウスってのは色んな人が集まってくる場所でさ、当然それぞれ性格もノリ方も違う奴等がいる。ルールなんてあってないようなもんだしさ。だから好きにノッてくれてたらイイ。何だっていいぜ!って。酷いケガをしない事と、間違っても殺めない事、せっかく楽しい場所に来てんだから無駄な敵を作らない事っていう当たり前の事だけに気を付けてくれてればさ。
- AL:YOSHIYAさん、よくMCでそれは言いますもんね。
- YOSHIYA:そうだね、やっぱそういうのだけは後で聞いたら俺も寂しい気持ちになるしさ。俺がライヴで見たいのはケンカじゃないから。暴力を見たいんじゃなくて、エネルギーを見たいんだよね。それを見れたら人間のエネルギー体としての力って本当スゲーなって思うし、俺も自分のエネルギーを魅せていきたいって思うしね。それこそが「そこに存在してる」って事だよ。だから、家でCD聴いて想像を膨らませてるだけじゃなくて、観ちゃえば早えよ!って。君の目の前に俺達はいるだろ!ってさ。その場で色んなエネルギーの交換ができるのがライブだからね。何か背負ってきてる奴や、発散したい奴、色んな奴のエネルギーをね。例えば、いつもスゲー暴れてる奴がその日に限って何か元気ねえなぁってのをステージから見つけるわけ。そうすると俺も気になるじゃん?暴れろ!なんて強制は俺はしないけど、その代わり、ライブの中でその場で、「どうした?なんかあったか?」って、言葉じゃない気持ちんとこで、ファンにアクションやコミュニケーションしてるしね。だから俺は何百人だろうが、何万人だろうが、その集まった人達を大きな一つの塊として、あくまで1対1っていう気持ちでライブやってんだよね。
- AL:そういう風には考えた事なかったです。
- YOSHIYA:そう、だから俺はどんな集客の状態だろうが、いつだって1対1だからさ、ライブのテンションにはもう左右されないね。それは確実にわかったし、このツアーで再確認できたって思う。
- AL:何か色んな意味で強いなーって思います。
- YOSHIYA:それが強さだよなんて、まだ俺には言えないけどね。でもそう感じてくれるなら、それは強さっていうものの要素の一つなんだと思うよ。
- AL:そんなツアーを回って来て、最後のファイナルが2/14に下北沢MOSAiCでありましたが、そこでやろうってなったキッカケってあったんですか?
- YOSHIYA:まずあるのは、俺が過去初めてライブをやったのが下北沢の屋根裏なんだ。そんで、自分の事務所やレーベルもずっと下北周辺だし。だから俺の人生にとって、下北沢って場所が外せなかったのはあるよ。何か動きがある時は大概、下北沢を選んでるはずだよ。この町もさ、今変革の時期に来てるじゃん?再開発の話もあるしね。俺にとって下北は、やっぱ「バンドマンの町」っていう印象が昔からあって、そうして近寄っていった土地だからさ、そう考えると必要以上の進化っていう現実問題もあるとは思うかな。最初に言った音楽の話とも一緒で、そういうのがダブってくる。変わってしまうだろう景色の中でも、やっぱどこか変わって欲しくないっていう気持ちを俺は下北に持ってるよ。そこが理由の一つかな。後はレコ発初日は下北SHELTERって決めてて、じゃあファイナルも下北でやろうってなった時に、元々MOSAiCの店長と面識濃かったし、ライヴ状況をお互いコントロールしやすいよねって事になって決めたんだ。
- AL:そして今回はクリスマスに始まってバレンタインに終わるっていうツアーでしたよね。しかもファイナルは平日。
- YOSHIYA:そこはRadiotsなりのギャグっていうかさ(笑)。遊び心!Radiotsがそういうロマンティックなの選ぶって笑えねぇ?みたいな(笑)。平日っていうのはもちろん難点だったけど、自分達がその状況・環境でどこまでできるのか、そこで結果を出せば、土日でやったらここまで見れるじゃんっていう把握にもなるって思ってたから。
- AL:しっかり結果も出ましたもんね。
- YOSHIYA:関わってくれた人達のおかげでイイ形になったし、今回のツアーを元に今後、良い所に繋げていける自信にもなったよ。
- AL:MOSAiCもイイ箱ですもんね。ステージ真っ白だし。
- YOSHIYA:うん、おもしろいよね。あの白バックにはとにかく照明が映える!ああいう白バックでやるのも初めてでさ、後で映像見たら照明の色が凄く出てるなぁって。普通の箱は黒いとこ多いからさ、黒にブルーって出にくいじゃん?だけど、ブルーの照明が見事に映えてて、これは綺麗だなーって。
- AL:やっぱ照明やそういう細かい所もしっかり見てるんですね。
- YOSHIYA:俺、PAや照明のシートは凄く細かく書いてるよ。専属のPAの時は把握してくれてるから書かないけど、ハコPAの時や照明は曲毎にどんな曲でこっちが希望する内容は前もって全部文を起こしてデータにしてあるから、プリントアウトして持ってってる。箱によって設備が違うのもあるけど、そこでできる最大限で対応してもらえるように準備はこっちでしていくよ。
- AL:やっぱりYOSHIYAさん自身がデザインをするっていうのもあると思いますが、色とかはやっぱりこだわりがあったりするんですかね。
- YOSHIYA:色は特にあるね。照明に限らず、アイテムを作る時もカラーコーディネートっていうのは凄く意識してる。
- AL:一つ一つのこだわりや気持ちがRadiotsにつまっているんだなって感じます。では長くなってしまいましたが、最後にこの記事を読んでいる人達、特に若いアーティスト達に、何かメッセージや伝えられる事ってありますか?
- YOSHIYA:そうだな~、やっぱ「バンドマンとミュージシャンの違い」っていう事かな。今新しくバンドを組んだり、若くして音楽に夢を持っている人達に言いたいのは、バンドマンになりたいのか、ミュージシャンになりたいのかってのには大きな違いがあるんだぞって事。結構わかってない人が多いんじゃないかな。ミュージシャンは音楽に関する作業に殉じて、楽曲制作、演奏するっていうところまでで自分を高めて生業にする人。バンドマンはミュージシャンである事を第一前提とした上で、バンド活動の全部含めてなんだよ。これってかなり違うよ。
バンドマンは当然音楽をやる以上ミュージシャンとしてやるべき事、楽曲制作や最高のライブで自分を高めるっていうのは絶対条件として、それプラス、バンドの運営、製作、広報とかバンドの全ての活動面においてガッツリ関わって、それを当然にやってる人だよ。レコード会社に委任して投げっぱなしってのはダメだなぁ。バンドマンとして音楽でメシを食うなら、そこをしっかりやり切らなければ絶対食えないよね。好きな事でメシを食うっていうのは本当に大変な事なんだっていう本質をわからなきゃいけない。自分達が一生懸命やったバンド活動でメシが食える奴がいたらホント褒め称えるべき存在だと思う。あくまでメディアやレコード会社に飼い慣らされてない状況でね。そういう奴はFUCK OFF!だからさ(笑)
- AL:確かに、そこをはっきりと気付いていない人もいるんでしょうね。
- YOSHIYA:そこの違いに気付けるといいよね。今の俺はもう完全にバンドマンだからさ。ウチのメンバーもバンドマンだよ。常に活動に関して気にしてるし、そういうところをもっと刺激し合っていきたいって思うよ。バンドってさ、メンバーによってその活動と音楽制作との比重、割合に個人差が当然あるじゃん?そこがまた面白いんだよね。そういうのがバンドの空気にもなっていくっていうかさ。しかも、シビアなとことバカタレなとこが両方存在するっていうのが俺は好きだからさ(笑)。制作だけじゃなくて活動もエネルギッシュにやりたいから、俺はやっぱバンドマンなんだよね。メンバーそれぞれの性質をなるべく見極めた上で、それでも納得できなければ、思い切って意見をぶつけ合わなきゃいけない時もあるよ。スタンスをどこに置いてるかっていうかさ。バンドはね、オマエだってやってねーじゃんって、粗探しや責任の擦り合いをしてたらキリがないし、それこそ終わりだから。それぞれがやるべき事をやってさ、お互いがそれを見て自分を磨いていくスタンスが大事。アイツがあんだけ頑張ってんだから俺も別の面でもっと頑張るみたいなさ。もちろん全員で取り組む事もあるしね。そういうのがあって、4人なら4人で一つ一つ乗り越えていけるんだと思う。
- AL:そこが核心なんだと思いますよホント。
- YOSHIYA:そういうトコを意識してバンドライフ、アーティストライフを送るんだったら、自分で納得できるんじゃないかなって思うんだよね。だからそれをわかろうとする努力を惜しまないで欲しい。
- AL:これを読んで、響いてくれてイイ形になっていくバンドが増えてくれたらって心から思います。
- YOSHIYA:ありがたいよ。そうあってくれたら本当に嬉しいなぁ。
- AL:今日は本当にありがとうございました。これからのRadiotsにも期待してます!!
- YOSHIYA:どうもありがとう。
Artist:Radiots
Interview by audioleaf at 2007.02.19