audioleaf WEB MAGAZINE

No.12・みっくちゅ・その1

2010年5月12日14時53分 in コラム



さて、すいぶん間が空いちゃって申し訳なかったけど、いよいよSM58・4本で録ったドラムを本格的にミックスして行ってみようか。今回、例題は"風の唄"の1サビ部分ね。求めるのは、曲調に合ったゆっくり目のグルーヴ感と、2拍目4拍目でしっかりと弾き出されるスネアのタイト感、それと大事なのは全体の"部屋鳴り感"だ。


まずは録り音そのまんまで1サビ前半部分。


続いてゲートを挟んで、キック全体の鳴りを短く。これでタイトでパワフルになる。


更にEQ。何しろSM58録りなので、上も下も真ん中も出せるところは出してみる。ただしあまり山が大きくならないように


それでもまだ圧倒的に足らないボトム。そこで、APHEXのBIG BOTTOMでローを作ろう。「ドン!」ではなく「ドスン!!」くらいが丁度良い

DIGILACKのゲートとAPHEXのBIG BOTTOM PRO


最後に出口側にコンプ。アタックもリリースも早め、ここではタイトさを心がける。何故なら部屋鳴りは別テイクがあるからね


うん、良い感じ。ではこれにアンビエント(別テイク)を足して聞いてみよう


.....ね、結果的にSM58とは思えない空間になるんだ。


今度はスネアだ。まず録り音そのまま。


これも、ゴーストを活かした上でタイトにアタックを聞かせるため、ゲートしてみる。少しキックが被るけど、この程度なら大丈夫


今度はEQ。何しろマイクはスネアの真ん中狙いだったので、これもキック同様、上下真ん中全部欲しいね


続いてオレの秘密兵器、DUYのDaD Valve投入。とにかくパワフルでラウドになって、良いザラザラ感が出るプラグ・イン。ロック・スネアにはオススメだよ

Dad Valve。"キワモノ"に見えるかもだけど、その効果は絶大!


出口のコンプはR-Comp、曲調がソフトなのに合わせて、そんなに深くはかけない




続いてL-Rの2本のマイク。パンは62-62のイーブン、ここでもしスネアがセンターに来ないのなら録りバランス失敗、ってこと。スネアが真ん中にいるのを確認して、L-Rどちらにもゆっくり目のコンプを挟んで空間/立体感を作る



さあ、全体を混ぜてみよう。ドラムのトータル・フェーダーには深くてゆっくり目のコンプを使う。ここまではタイトに作って来たから、今度はキット全体のグルーヴ感を出すために逆のことをするんだ



ちなみにエフェクトなしだとこんな感じ

どう?、けっこうな激変でしょ。これで、タムやライドなど、必要な部位が強調されるところではオートメーションを書く。基本はそんな感じだ。

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最終更新時間:
2011年10月04日21時52分