audioleaf WEB MAGAZINE

大西ワタルのDTM機材メッタ斬り!! Vol.21 -Violet DESIGN "THE JUNIOR"-その2

2010年9月07日11時29分 in レビュー

こんにちは。前回に引き続き、Violet DESIGN “The Junior”(ばいおれっとでざいん ざ・じゅにあ)レポートです。

このマイク1本でどんな事が出来るのか。色々なものに立てて音を聴いてみた。bazooka-studioが所有するマイクも同時に比較してみる事にする。

Drum Room
ドラムから5mくらい離れたところに立て、いわゆるルームマイクとしての音を聴いてみる。コンデンサーマイクは指向性が広く、空間の響きを録るのにもよく使われる。
NEUMANN U87、audio-technicaのAT4050というマイクと比較してみた。

Violet 明るくて元気。キックなど低音系は少なめだが爽やか
U87 密度は高い。中域の存在感がある。逆に言うとコモリ感あり
4050 低域は輪郭があるがシンバル類の位相感に違和感あり。

Bass Amp
ベースアンプのキャビ(スピーカー)をオンマイク(3cmくらいの距離)で狙う。
audio-technica のATM25という、低域が得意なダイナミックマイクと比べてみる。

これは意外な事にViolet、ATM25ともに周波数帯域的な部分では大きく印象は変わらず。若干、ATM25がタイトでVioletがマイルドなスピード感か。
要するにどちらのマイクも"使える音"だった。

Guitar Amp_JC120
ギターアンプJC-120をオンマイクで狙う。SHURE SM57という、ギターアンプ録音ではとてもベーシックなマイクと比べてみる。



Violet 太い。丸い。音に厚みがあり、ふくよかで立体的。悪く言えば抜けない。
SM57 細い。固い。単体で聴くと細く感じるかも知れないがオケの中では良い塩梅だったりする。
これは使い方次第だろう。Violetの音はギターにもよく合っている。しかしヘヴィ路線のギターには合わないかも知れない。


SONYの高級マイク、audiotechnichaのDrum Roomで使ったのと同じマイクの2本と比較してみた。



Violet カラっとスッキリ。中域より上にアクセントがあり抜けてくる。
C800G ハイファイ。ドンシャリ感がたまらない。
AT4050 低域のキャラクターが、声質に合った時は最高。

これは実際のレコーディングで試してみた。非常に迷ったのだが声のキャラクター的にAT4050を採用した。
人間の声というのは人間が誕生した時、もしくは胎内にいる時から聴こえている最高のリファレンスであり、一番敏感な部分である。マイクにも人それぞれ合う合わないが存在するが、Violetの音はクセもなく、明るめのサウンドなのでMixでも扱いやすそうだ。

コンデンサーマイクを個人で買う時と言うのは、宅録をしていてダイナミックマイク - 例えばSM58など - に飽きてしまってあと一歩レベルアップを図りたい時だと思う。このマイクは周波数レンジがしっかりと広く仕上がっているし、また変に高域をブーストしたようなシャリシャリ感も無い。質感は高く、特に変なクセが無いので汎用性もある。
bazooka-studioの先輩エンジニア3人に聴いてもらったのだが、これも非常に高い評価であった。

"とりあえずコンデンサーを1本"的な人で、このインパクトのあるルックスが好きな人、買ってよし!

Written by

名前:
大西ワタル
サイト:
http://bazookastudio.com/
最終更新時間:
2013年05月27日20時38分