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この夏最高のBGM! 24-two four-の1stアルバムレビュー

2007年8月08日12時19分 in レビュー

FRESH COMMUNICATION

FRESH COMMUNICATION

1.ステイフィッシュ
2.LBCの風
3.Vibra Slap
4.イルミネイション
5.素敵なミュージック 素敵なライフワーク
6.Nagro Crazy
7.Make my friend
8.レインボー アフター レインフォール
9.Walk in the park
10.空を眺めるんだ
アーティスト名 / 24 -two four-
作品名 / FRESH COMMUNICATION
発売日 / 2007年8月8日
品番 / LACD-0116
レーベル / LASTRUM
定価 / ¥1,890

季節は「夏。」ジメジメとした梅雨もそろそろ明け、例年通りの「猛暑」が今年もやってくるのだろうかと想像すると、多少うんざりしている人も多いんじゃないだろうか。 そんな皆が、最高の気分で夏を迎えられそうな音楽が届けられた。

「24-twofour-」の「FRESH COMMUNICATION」最高にオーガニックでピースフルな楽曲の詰まった、夏のBGMにぴったりのキラメク10曲の風が、ノスタルジックな癒しとともに耳を通り抜ける。ここまで空気を帯びた音源も珍しいくらい、彼らの音楽が流れいる最中は、なぜだか、自分の周りがすごくゆったりとした空間に感じられるんだ。

彼らのベーシックにあると感じるのは、実に垢抜けたシティミュージックともいうんだろうか。優しくて、アーバンで、心憎いコード感に溢れる。でも彼らの放つなんとも言えない空気感みたいなものが、「オシャレな音楽」にありがちな気障ったらしさを見事に消し去り、素直で爽やかな一つのジャンルを生み出しているように思える。

そこには夏特有の突き抜けた情熱や開放感があるというわけではなく、あくまで夏の夕方のなんとも言えないノスタルジック感や、日陰で涼んでいる時の心地よさ、みたいなものが漂ってくる。本当に「なんとも言えないんだけど、良い」というのが正直な所で、前述の夕方や日陰なんかも、理由はないけど自分に心地よさを運んでくるものであるように、すごくその世界観は不思議な感覚なんだ。

1曲目からゆったり感全開で展開される「24」ワールドのなかで、Vocalアレンジがやはり非常に良いと感じる。ビートに載せてなめらかに流れる、一聴するとラップのようなフロウはいつしか「語り」に変化しメロディへと昇華していく。1曲の中で様々に変化する表情が、自分の鼓動の一番気持ち良い所にサクサク入ってくるんだ。そしてなによりも節々に散りばめられた語りの中での歌詞が、心の深い部分の琴線に触れ、気が付くと自分が笑顔になっている。曲が終わった頃にはなんだかほっこりとした気持ちになっているんだから不思議だ。また、シンプルに作られている楽曲も秀逸で、ループされるトラックは、寄せて返していく夏の海の波のようで、彼らの音楽を形作る上での重要な要素なんだろうと強く感じるんだ。

そしてトラックが進んでいくにつれますますそのゆったり世界へ引き込まれていく。M2「LBCの風」はM1よりもやや哀愁も帯び、より黄昏時に近いノスタルジーを演出する。更に、程よく頭がゆる~くなってきたところで、M3のインスト。彼らのベーシックな部分がやや出てきて、演奏力のクオリティとスマートでタイトなトラックが繰り広げられていく。やがて曲の終わり頃には少しリセットされた頭で、ワクワクしながら次のトラックへ進んでいくことができる。そう、すごくアルバムとしても完成度が高いってことがわかるんだ。

自分達のテリトリーの中で様々な融合をはたして、楽曲が紡がれていってるのがわかるんだけど、一貫した空気はどの曲にも流れていて、どの曲から入っても「24」の世界に引き込まれるようにできてる。このバランスの良さと「感覚」は刺激的で魅力的に思えるんだ。

誰しも、それぞれの世界観をもっていて、日々生活していく中でそれぞれがBGMをセレクトし、実際に流したり鼻歌をうたったり、はたまた頭の中で流していたりすると思う。 今回の彼らのデビューアルバムは、あらゆるシュチュエーションで、日々の中でマッチしていくことが容易に想像できるし、皆のフとした日常にはまっていくんじゃないかなと思う。

この暑い夏のかけがえのない皆の思い出とともに、こんなグッドミュージックがその1ピースになっていたら素敵だなと、心から思う。

Written by

名前:
Low-K
最終更新時間:
2009年10月19日13時50分