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大西ワタルのDTM機材メッタ斬り!! Vol.28 -EGNATER TOURMASTER 4212- その2

2011年2月14日12時21分 in レビュー

今回も引き続き、ギターアンプ"EGNATER TOURMASTER 4212 (えぐねいたー つあーますたー よんさんいちに)"を試してみたい。



EGNATERは4つものキャラクターの異なるチャンネルを装備し、多彩な音色設定が可能である。
前回までは基本的にギターアンプが持っている基本的なツマミ類について見てきた。
今回は、"EGNATER"のサウンドバリエーションを倍増させるスイッチ"CLASSIC/MODERN"スイッチから試してみたい。

CLASSIC/MODERNスイッチは、Clean1,2ではMODERNの方が周波数レンジが広く歪み感も少なく感じる。CLASSICでは中域が前に出てとげとげしさが出る。煌びやかな現代風クリーンが出したければMODERNに、ドロ臭い感じを演出したければCLASSICにするのが良いと思う。逆に Overdrive1,2の歪み担当チャンネルでは、CLASSICでは一言で言うとマイルドな歪みとなり、MODERNでは攻撃力のあるサウンドになる。
まさにMODERN=新しいCLASSIC=古い というとても分かりやすい、しかし効果の高いスイッチである。

4つのチャンネルをまとめるMASTERセクションには
VOLUME , REVERB , DENCITY , PRESENCE
のツマミがある。



リバーブは上品で現代的なのでレコーディングでも使ってみたいと思えた。

DENCITYは文字通り密度があがってパンチが出るが、レコーディングでは上げ過ぎると余分な低域が多すぎて使いづらいので上げ過ぎない方が良いだろう。

背面パネルには外部エフェクトをつなげる為のSEND-RETURNジャックと、宅録でも便利な"RECORD OUT"が付いている。




小さく"SPERKER SIMULATED(すぴーかーしみゅれーてっど)"と書いてあるように、スピーカーから出た音をシミュレートしてある。マイクMD421とSM57を2本立てて混ぜたような芯の太い音だが、実際にマイクを立てて録ってみた音とはやはり違う質感。クリーンチャンネルはとても良い。ライン録りとは全然違った味わいが得られる。
また歪みチャンネルは、個性があって非常に面白いキャラ。空気感が無く、粘りがあって異世界。この強烈なサウンドには価値がある!しかし低域が多すぎるのでミックスでは上手くカットしなければならない。

このように欲張りなくらいに多くの機能を備えたアンプ"EGNATER"。
様々な音を出す事が出来るので1台で色々な事をやりたい人にはオススメできると言える。アクやクセは強く無いかな?と初めは思ってしまうが、間違いなくこのアンプでしか出ない音がある。ギターアンプという"楽器"はプレイヤーのアイデンティティの一部でもあり、個性を求められる事も多い。EGNATERはこの多機能を生かしてプレイヤー自身がアンプを"自分色"に染めてやる必要があるのではないだろうか。逆にいえば幅広い音作りの楽しみがあるとも言える。

ギターアンプは、ギターサウンドの要であり、一度買ったら、少なくともしばらくは付き合いが始まると思う。ぜひ恐れずに楽器店で弾き倒して、弾き比べ、自分の耳を信じて決めて欲しい。

レコスタには、一台あるとベンリなアンプだな~

Written by

名前:
大西ワタル
サイト:
http://bazookastudio.com/
最終更新時間:
2013年05月27日20時38分