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大西ワタルのDTM機材メッタ斬り!! Vol.30 -NEUMANN BCM104- その2

2011年3月16日12時38分 in レビュー

今回は、前回に引き続きNEUMANNのナレーション用コンデンサーマイクBCM104を試してみる。




アコギに立ててみた

まずアコギのオンマイクに立てて、筆者がアコギでよく使用するAKG C414と比較してみる。マイクプリはAMEK9098。両者を比較するとAKGの方は指向性が広く、アコギの胴鳴りをよく拾う深みのある音という印象である。具体的には中高域が少なく、200Hz以下が多い。超高域のキラキラ感はある。BCM104はどちらかというと指向性は狭く感じるが、弦の1本ずつにフォーカスを定めたようなハッキリしたサウンドだ。低域の響きは決して多く無いが、余分な響きを拾いづらいとも言える。中高域がクリアに再現されオケの中でストロークする時などはヌケてくるだろう。ロックなアコギには合っている。上品なアコギソロに使うなら、部屋の響きを録る為のマイクをもう1本、離れた場所に立てておいた方が良いだろう。


エレキギター

歪みパートのマーシャルに立ててみた。筆者は基本的にロック系歪みギターの場合、SENNHEISERのMD421とSHURESM57の2本をオンマイクで立て、混ぜて使用する事が多い。
BCM104も同じ距離オンマイクで立ててみる。MD421+SM57はいつも通りの音。アンプから変な音が出ているということも無い。次にBCM104。う~~~ん……正直パッとしない。中域が多いがハリがあるというワケでも無くパンチに欠ける。マイクが爆音に負けてしまったような印象。こういう事はU87などのマイクでも起こる事がある。小音量だったら良かったのかも知れない?



ドラム
キックの前方3mくらいのところからマイクをキックに向け、ドラム全体を捉えるイメージで立ててみる。これが良かった!変にボンボンとボヤける事も無く、オフマイクなので空気感もたっぷり収録されるがそれも乾いて邪魔にならない。重低音は少ないが、中域のドラムの皮の帯域がよく見える。耳に痛い高域のピークも無くスッキリとドラムの全体像を収録する事が出来た。これはMixで強めのコンプをかけても暴れすぎずに良い音になった。

このように、アコースティックな楽器に関しては問題なく高いクオリティで、その上ナレーション用を狙って作られた特性が割と個性を持たせている気がしないでもない。



このマイクは声以外でもナチュラルな特性が使えるという事が判った。アコースティックな楽器にはバッチリだろう。ナレーション用マイクなので形状が独特で、実際はマイクを立てるのにも一苦労はしたが試してみた価値はあった。
もちろんナレーション録りに最高だろう。アキバ系ドラマCDを作る場合も、1ランク上の作品となる事は間違いないだろう。
みなさんも、どんなマイクだろうが遠慮せずガンガン試して音を聴いて欲しい。


今回のマイクは、
ナレーション、声優さん、放送部員は買ってよし。
しかしそれ以外の人達は、あえて無理して買う必要は無いな…(笑)

Written by

名前:
大西ワタル
サイト:
http://bazookastudio.com/
最終更新時間:
2013年05月27日20時38分