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大西ワタルのDTM機材メッタ斬り!! Vol.37 -Equation Audio f20- その1

2011年8月15日17時39分 in レビュー

今回は、Equation Audio f20
(いくえーじょん おーでぃお えふにじゅう)
というマイクを試してみた。




Equation Audioというメーカーを筆者は、割と有名なヘッドホンを出している事で知っていたが、マイクも取り扱うメーカーだという事を今回始めて知った。本国サイトにも割と充実したラインナップが載っている。
そのなかの1本、ヴィンテージの香り漂う外観をもつ、コンデンサーマイクである。

割とシッカリしたケースと、ウインドスクリーンが付属している。





また内部構造が描かれたカッコいい外箱には、さまざまなサウンドに対応する旨が書かれている。



果たしてこのマイク1本でどんな事が出来るのか、今回も色々試してみたい。

まずは歌録りから試してみる。
Audio Technica AT4050と、 AKG C414というコンデンサーマイクを同時に立てて比較する。
それぞれを簡単に解説すると、AT4050はキラッとした現代的なサウンド、C414は非常にオーソドックスで周波数レンジはフラットな、脚色少なめのサウンドである。

この個性的な機種はどんなサウンドを聴かせてくれるのだろうか?

f20の外観から想像していたのは、割とレトロで個性的なサウンドだったのだが、見事に裏切られる事になった。
まずヴォーカリストのウォーミングアップを兼ねてサウンドチェックをする。第一印象は、中域が魅力的という事。具体的にはAT4050よりは中域にハリがあり、C414よりも立体感があって元気という点だ。
歌録りを行ったのはとある西海岸的サウンドを出す爽やかなパンク系バンドだったのだが、男性ヴォーカリストの中低域の太さと喉の奥のハスキーな倍音を、ギュっと密度を増してスピーカーから再生してくれる。それもコンデンサーマイクならではのリアルさを伴った上でである。とてもバランスのとれた良いマイクだと感じた。もちろんそのレコーディングでも採用となった。

好印象なので他の楽器類にも色々と試してみる。

アコースティックギター



エンジニアがコンデンサーマイクを立てたい楽器の上位にアコースティックギターがある。ダイナミックマイクよりも周波数帯域が広く弦振動をキラッと拾え、部屋の空気感も取り込む事が出来る。このマイクはどうなのだろうか。
ロックなオケだったため、離しめのオンマイクでネックの12フレットあたりを狙って立てる。やはり中域に楽器の存在感が強くでる。パッキーンと抜ける音色では無く、渋めのロックサウンドである。シャリンよりはヂャカというサウンドが欲しい時に立てたい。

エレキギター

いままで色々試して感じて来たこの野太い音色がエレキギターではどうなるのかと思い試してみた。
マーシャルのキャビにオンマイクで、ヘヴィなメタル系バッキングを録ってみたのだが、これはあまり良くなかった。芯はシッカリしているのだが中低域が多い特長が、逆にオケ中で太すぎて他の楽器を邪魔してしまったのだ。ただし素性は悪くない音だったので、粘りで持たせるソロやシンプルなアンサンブルでギターを太く前に出したい時は、オフ気味のセッティングが良い感じで使えるだろう。

このように、見た目に反して意外にオーソドックスな良い音で録れるコンデンサーマイクである。

次回は、ドラムなどにも試してみたいと思う。

Written by

名前:
大西ワタル
サイト:
http://bazookastudio.com/
最終更新時間:
2013年05月27日20時38分