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audioleaf代表ハカリヤの「下北で働く社長のコラム」vo.4

2011年9月19日13時18分 in コラム

今回は主観と客観のお話。

アーティストとして活動するうえで最も陥り易く、囚われると重傷になりえるのが、『主観で判断しすぎて生まれるオーディエンスとの温度差』かなと。


例えば、自分達では滅茶苦茶いい曲ができた!と思った曲がいまいちリスナーから反応がなく、逆になんとなくジャムって自分ら的には適当に作った曲が高い評価を得るなんてことも少なくないはず。

それだけじゃないけど、活動の様々な部分にこのような判断を必要とする場面は多くて、またそれを自分の、自分達だけのキャパシティにあるものだけで越えようとすると、どうしてもエゴっぽくなっちゃう。

そこでそれをふせぐための一つの手段として、第三者的立場で自分達を冷静に見てくれる人がいたら良いんじゃないかと。当然ながら数多のメジャーアーティストには必ず多くのクルーやプロデューサーが存在するし、自分でソングライティングも手がける大物アーティストですら、アルバムによってはプロデューサーをたてたりするのは、そういった意味合いもあるわけです。

それをインディーやアマチュアだからって、全部自分達の判断だけでやっちゃうってのも、違う気がするわけです。プロですらそうしてることなんだから。

やはりね適材適所。曲作りに長けた人間。その曲を人に伝えるのに長けた人間。時代を感じ取る嗅覚に長けた人間。

アーティストとしては、メンバー以外にも様々なものに長けた人間に、自分達の団体のクルーとしていてもらうこと、そしてその客観意見をメンバーが発言した時と同じプライオリティで聞き入れるキャパシティを持つことが、皆さんのアーティストしての幅を広げていく気がします。

と、ここまでは楽曲やライブといった中身のことを中心にしたお話。お次はプロモーションしていくという部分について。


例えば、活動を始めて、ある程度楽曲もできた!となると次はライブをやろう!となるわけです。

ここで、例えば、大きなチャンスがたまたまやってきて、売れているバンドとの対バンや大きなフェスへの参加がいきなり叶っちゃった!ということがあったとします。もちろん始めたばかりにも関わらず演奏や楽曲ともに天才的に優れている場合は別ですが、大体の初心者バンドにとっては、実はこれは落とし穴。

世の中にはマイナスプロモーションというのが存在します。これは、いくら大きな効果のある場所へ宣伝ができても、自分たちのコンテンツが未完成、魅力がない、などのものだった場合、取り返しのつかないマイナスイメージがついてしまうというもの。

当然大きなフェスなどで、未完成なものをみせてしまえば、バンド名=かっこよくない というイメージがついてしまいますよね。これはフェスだけにいえることじゃなくて、例えばaudioleafに試聴曲を1曲あげるときもそうです。

勝負の楽曲や渾身のものをアップしてaudioleafの新着などでPICKされ、誰かに聞いてもらったときは逆に、そのバンド=カッコイイバンドというリスナーへの認識ができるわけですがね。

でも、そこでせっかく元々はめちゃくちゃカッコイイバンドなのに、たまたまそこにアップされていた音源が、音質も悪い勝負の曲じゃないものが聴こえてきた場合全く別の印象をもつことがあるわけです。

故に、外に情報や楽曲が出る前に、
■自分たちというコンテンツはどこまでできるのか
■何を聴かせたいのか
■何を見せたいのか
■どういうアーティストとして、人の目に映ることを望むか

という主観と

改めて、
■オーディエンスは何を聴きたいのか
■何を見たいのか
■どういう風に映るのだろうか

という客観をもう一度
見直してからプロモーションを始める。
そんなことも大事なんじゃないかなと。

アーティスト活動なんてスピード勝負。「いいもの」はすぐにファンがつき噂になります。

「なんでファンがつかないんだろう?」と思ったときには主観を取り払ってみてください。そこには必ず人気の出ない理由があるはず。

ファンがつかない理由があるんだということをもっと掘り下げて感じてみることがスタートになる気がします。

説教臭くなりましたが、この辺で。

Written by

名前:
秤谷(audioleaf代表)
サイト:
http://www.medialeaf.co.jp
最終更新時間:
2011年11月10日15時06分