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大西ワタルのDTM機材メッタ斬り!! Vol.45 -APOGEE Ensemble- その2

2012年4月25日16時50分 in レビュー

今回は、入力部分のサウンドをチェックした。

まずは人間が一番敏感に反応する音声である人の声、すなわちボーカルで試してみる。

マイクはSONY C800G 、マイクプリはFocuslite ISA215。それを192I/OとEnsembleにそれぞれ入力してProToolsに録音し、音質を比較する。



どちらもハイスピードなサウンドで、C800Gによる超高域のアタックと倍音、Focuslite ISA215 のトランスサウンドを逃さず捉えている。聴きこむと、わずかにEnsembleの方が高域に荒れた印象を受ける。8kHzあたりが出ているのか、少しハデな印象である。



次にギターアンプを録ってみる。
マイクは世界のギター録りスタンダード、SHURE SM57を使いマイクプリアンプはFocusliteのRed1。
こちらは意外にも歌の時より差を感じる。具体的には、192I/Oに比べるとEnsembleは僅かではあるが中低域が存在感を持ち、重心が低くなった印象だ。良い意味でギターサウンドの"ボディ"の部分が表現されている。


後日、マイクプリアンプのチェックを行う。
接続は
AKG C414ULS→AMEK Angella インサートアウト→ENSEMBLE Line In
AKG C414ULS→Ensemble Mic In


左側の大きなツマミがインプットゲインのツマミとなっている。



アウトプットの時と同じく、ツマミを押すごとにマイクインプット1~4が切り替わりそれぞれ調整が効くようになっている。Macの画面上にも表示が現れる。



この方式はやはり素早い操作には向いていないと思うのと、おまけにフロントパネルの"デザイン重視レベルメーター"では微妙なレベルを監視する事は不可能だろうが、宅録レベルでは問題ないだろう。ちなみファンタム電源のON/OFFはコントロールソフトウェア上で行う。



マイクプリに関してもAPOGEE的ハイファイ表現が反映されている。こちらは自分の声でチェックするが、AMEK Angella の中域の出るファットなサウンドに対してEnsembleはクール。音の粒子のキメのようなものはAMEKの方が滑らかでクリーミー、Ensembleはアタックのあるキラキラしたサウンドである。

一言で言うと手軽にプロのサウンドが得られるインターフェース、と言えるだろう。A/Dの音質は良いしマイクプリの品質も悪く無い。宅録の品質は間違いなくアップするだろう。しかしこの品質だからこそ、Macでしか使用出来ないのは残念である。

Mac信奉者で派手な見た目と堅実なサウンドが好きな人、買って良し!

Written by

名前:
大西ワタル
サイト:
http://bazookastudio.com/
最終更新時間:
2013年05月27日20時38分