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16reasons -mini album-”Under the suburban sky”レビュー

2008年2月04日17時22分 in レビュー

trinication

Under the suburban sky - New Mini Album

1.Can't bust'em
2.Look! it’s burning
3.Nostalgia
4.Runner on the hill
5.Princess. you better know...
6.The place where we used to be
7.Lost horizon
アーティスト名 / 16reasons
作品名 / Under the suburban sky
発売日 / 2008年2月6日
品番 / YTCP-21
レーベル / theory and practice

とにかく、ようやく彼らの新音源が聞けるということ。それにつきる。audioleafというこのサイトが誕生したとき、真っ先に音源をアップロードしてくれたのは、誰でもない彼らだった。時代に敏感で、確実に世に出せる最高の音を提供してくれた彼ら。我々としてもそれだけに、非常に思いいれの強いバンドであるし、素直にこのリリースが嬉しい。

その新音源は、長い休止期間を経たにも関わらず全くパワー感も音楽性の奥深さも失っていない。良い意味で「変わらない16の音」がそこにはあった。

取り分け、現在のシーンにおいて、見渡す限りEMOというジャンルを掲げるバンドが溢れている。それが、耳に届くものとしては「POP」だったり「ROCK」だったりするのだけれど、発信者は「EMO」を掲げているという現状。そもそも「EMO」の定義など最早どこにも存在しないかのように、その意味合いは希薄なものになってしまっていると思う。

でも彼ら「16reasons」が「エモい」ということだけは間違いないと言える。ここまで繊細に練り上げられたギターフレーズやリズムパターンがあるにもかかわらず、それを己の激情のみで蹂躙していくVocalの咆哮。この音にこのパターンだから、これは○○っていうジャンルーなんてこけおどしの垂れ幕なんかいらない。 「とにかく聴いてくれ!!!」といわんばかりの圧倒的な熱。これこそが「EMO」であってしかるべきだと思う。

ハードコア的なおどろおどろしく、青白い焔のようなダークネスと、エモ的なぬくもりあるメロウネスにうっすらと塗られる、神秘さ。然るに、そんな冷気と熱気とが織りなす情緒の色合いの妙味こそが、今の彼らの最大の持ち味だと思うが、今回の音源はその上に、安っぽくなりすぎないポップ感も追加されているような気がする

全編通して雪崩のように過ぎていくドライブ感溢れる楽曲群。 本物のEMO/HARDCOREを感じたいリスナーには、絶対に聞いて欲しい一枚だ。

Written by

名前:
Low-K
最終更新時間:
2009年10月19日13時50分