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OVER LIMIT -new album-”「ゲンザイ カコ ミライ」へ”レビュー

2008年7月28日18時15分 in レビュー

「ゲンザイ カコ ミライ」へ

「ゲンザイ カコ ミライ」へ - New Album

1.
2.青春切符
3.カメレオン
4.三日月ブランコ
5.思い出シンドローム
6.Acoustic
7.ライナー
8.光花-hanabi-
9.Orange Sunset
10.ルリユール
11.さよなラビット
アーティスト名 / OVER LIMIT
作品名 / 「ゲンザイ カコ ミライ」へ
発売日 / 2008年8月6日
品番 / XQFB-1002
レーベル / OVERCOME MUSIC lab.
Recording Guest Band / BIGMAMA、GOOD 4 NOTHING、THE→CHINA WIFE MOTORS、THE SKIPPERS etc.

つくづく日本語詞のメロディックっていいな、刺さるなー。 そう改めて感じさせてくれたのは、実に3年ぶりとなるフルレングスをリリースするOVER LIMITの「カコ ゲンザイ ミライ」へのサンプル版を聴き終えた時だった。

ここ最近思うことだけど、メロディックというククリは本当に「個」を発揮することが難しいジャンルと言えると思う。コード進行や決め、オブリとなるオクターブ弾きのギターフレーズ、リズムパターンに至るまで、なんとも決め事のように存在していて、それの組み合わせの中でオリジナリティを見せていかなきゃいけないっていうイメージ。全てが沿うじゃないにしても、なんかそういう固定概念みたいなのは払拭しきれてないモノが多いと思う。

ただそこに来てやはり西海岸からやってきたこの音楽を、日本で表現するにあたって「日本語の美しさ、おくゆかしさ」そして「叙情的なやや湿ったメロディ」によってじゃっかんしんなりさせてくれると、非常に聴きやすいというのも事実。

でもナカナカどうして、このOVER LIMITの新作に限っては、そんな飽和状態のメロディックに、正に上記の要素をたっぷりオリジナリティと共に詰め込み、陽気なアメリカ人にはできない「泣きメロディック」となって表現されているんだから、心に染みないはずがない。

ストレートでありながら、読みこむと深みのある日本語詞。けれど決してこの手の音楽の重要なファクターである「疾走感」を邪魔しないメロディーワーク。極上のポップネスとキュンとなる哀愁の絶妙のバランスが非常に良い。

M-1「蝉」から特に若さにまかせてぶっ飛ばすという感じでもなく、とにかく「表現しきる」といった、熟れた桃からうまみがじわじわ染み出すように、音が届いてくる。なんていうか本当に「スっと」入ってきて、じわっと感情をつかむというイメージ。M-2は青春切符というタイトルとシンクロしすぎたリフで引き込むし、M-3カメレオンの曲頭のアルペジオと歌でもう完全にはまらされる。

既に3曲目までで掴まれていたと思ったら、ショートチューンが多いアルバムの中では珍しいロングチューンM-4「三日月ブランコ」で完全ノックダウン。名曲だこれは。。

そしてM-5、M-6とここでメロディックというよりポップさを強調した曲で、違う一面をみせながら、優しい気持ちを届けてくる。実にバラエティに富んでいて、流れがすごくいいことに気付く。飽きないのだ。

そこからも、本当にうまいこと緩急がついた曲の配置で、ドライブして落として、しかもその落とし曲が名曲だったり。「んっ!これいい」となる瞬間が多くやってくる。

そして最後を飾る、PVにもなっている「さよならラビット」ここまで様々な表情をみせてきたOVER LIMITを象徴するように、それらの要素を沢山詰め込んでまとめ上げているところ辺りはもう見事。

とにかく全て聴き終わった時に甘酸っぱくも感動的な爽やかさ、そして1度の青春をもう一度駆け抜けたような気持ちにさせてくれた。もう二度と味わうことはないと思っていた、若かりし青春時代(ちょっとクサイ感じだが笑)を感じられるとは思わなかった。

きっと聴くたびに何回でも「青春」がやってきてしまう。そんなアルバムだとおもう。

今青春まっさかりの人も、改めて今がどれくらい大切な時間なのかを感じる為、 そして昔に青春が過ぎていった人は、それを今一度感じる為 是非この一枚を手にとって欲しいと思う。

Written by

名前:
Low-K
最終更新時間:
2009年10月19日13時50分