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あなたが本当にプロのミュージシャンになりたいのであれば。第1回。

2009年3月20日14時40分 in コラム

音楽の才能というのは本当に謎です。
どんなに論理的で高度な作曲理論を学んだからといって
人の心を打つ作品が出来るというとそんな事は全くありません。
(だったら音大の作曲家を優秀な成績で卒業した人は皆、ヒット・メーカーになりますよね)

20世紀最大の作曲家はビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニーであることに依存はないかと思いますが、
彼らも最初は、ただのR&Rが好きでギターをかき鳴らしていた世界中の何万人かのうちの二人です。

そして、彼らに並ぶ才能といえばスティービー・ワンダーですが、彼は盲目で、譜面で音楽を学習することが不可能なのは言うまでもありません。


そして、ボブ・マーレー、カート・コバーン、ジョニー・ロットン、ノエル・ギャラガー、エミネムなど
音楽史をひっくり返した天才の何人かは、音楽教育などといったものからは全く無縁、むしろ貧困のなかで育って来ているのです。


音楽的才能の出所として、ひとつ思うのは音楽にかける情熱なのではないでしょうか。

良く言われるフレーズですが「この町から抜け出すのはXXX(ギャング、サッカー選手etc)
になるかロック・ミュージシャンになるしかない」というのがあります。

音楽が好き、音楽以外にやる事は思いつかない、そのモチュベーションが彼らの自分の才能を磨き、
学習だけでは絶対に思いつかない音楽を作り出したのかもしれません。


もう、ひとつは音楽への好奇心が高いかどうかというのもあるように思います。

素晴らしい音楽を作るミュージシャンが、音楽を聞くことに対しても極めて貪欲です。

椎名林檎のデビュー直後のフェイバリット・リストというのを見たことがあります。
それはホテルの便箋で10枚近くあり、クラッシックから50~60年代のスタンダード、コンテンポラリーなロック、
福岡のローカル・バンドまで細かなコメントつきで書かれ、さらにそれは映画まで続きます。

19歳で、これだけの音を聞き込んでいるのは驚異的で、まさに椎名林檎は一日して成らずというのを感じました。

デモと一緒に送られてくるプロフィールに「影響を受けたアーティスト」というコーナーはかなり重要です。

色んなアマチュアの人たちに会います。「どんな音楽聴いているの」と大抵は聞きます。


感動した事がない人間が人を感動させる事は出来ないと僕は思います、音楽で感動した回数が音楽的才能を伸ばすという事はあると思います。

音楽で生きて行きたいのならば音楽の感動を求めて貪欲になって欲しいと思います。


加茂啓太郎

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Great Hunting
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http://www.great-hunting.com/
最終更新時間:
2010年02月05日18時39分