audioleaf WEB MAGAZINE

あなたがプロのミュージシャンになりたいのであれば。 vol.5

2009年7月08日13時04分 in コラム

プロを目指すアーティストに間口は広く、奥行きは深い音楽を目指して欲しい、という事を言います。
「間口を広い音楽」というのは、音楽マニアだけではなく、どんな人が聞いても理解出来、楽しめ、ヒット性の高い音楽という事を意味しています。
例えば、その曲のアーティストは知らないけれど、誰かがカラオケで歌っているのを聴いて良い曲だと思って好きになった、というような事はあると思いますが、そういった曲は「間口が広い曲」だと言えると思います。

その反面、こういったアーティスト、楽曲は時代とともに忘れ去れらナツメロとしてしか存在しなくなっていく傾向が高いと思います

そしてもう一方の「奥行きが深い音楽」というのは、キャッチーなメロディーだとか、のりやすいリズムといったものではなく、分析出来ない音楽の魔力や魔法とも言えるようなものに取りつかれるような感覚を持つ音楽のような気がしています。
例えばベルべット・アンダーグラウンド、フランク・ザッパ、ゆらゆら帝国、ジョニ・ミッチェル、スライ&ファミリーストーンなど、どちらかと言えばマニアックな評価を持つアーティストと言い替えられるかもしれません。

このように奥行きが深いアーティスは、一般的なポピュラリティーとは離れて行く傾向がありますが、これらのアーティストは時代とともに消費されにくく、いつの時代にもマスターピースとも言われながらも語りつがれ聞きつがれています。
それは、なぜそうなるかというと、その音楽の「奥行きが深い」からだと思います。

そして、僕は、この両方を兼ね備えたアーティストが最高のアーティストだと思っています。
たとえばビートルズ、スティビー・ワンダー、レッド・ツェッペリン、荒井由実、ボブ・ディラン、ボブ・マーレイといったいつの時代も、広い層に聞き続けられ、時代の経年変化を受けず、新しい世代に対しても常に新鮮に響き続ける音楽があります。
それはなぜなのでしょうか?多分、時代の流れとは関係のない、人の心や音楽の普遍的、本質的何かを捕まえているからだと思います。
正直、そんな作品が作れるアーティストは一握りの天才だけなのは分かっています。
ただ本気で音楽で成功しようと思っているアマチュアのアーティスト達に、志だけでも
こういった気持ちを持ってもらえると、より面白い音楽と出会えるのではないかと思っています。そんな作品が出来たら是非、僕のところに送って欲しいと思います。

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Great Hunting
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http://www.great-hunting.com/
最終更新時間:
2010年02月05日18時39分